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コトバを紡ぐ、コトバでつながるシリーズ「わたしが見つけた内側の世界」連載スタート

コトバを紡ぐ、コトバでつながるシリーズ「わたしが見つけた内側の世界」連載スタート

わたしが第一弾。http://holistic-web.com/voice/post-2210/

そして第二弾をご紹介します。http://holistic-web.com/voice/post-2233/


先に第二弾の玲子さんのコトバを読んでいただいてから、この記事を読んでもらえたら嬉しいです。

わたしがプロの施術師としてスタートした初仕事で出会ったご家族がいます。試験に受かった翌日でした。正直に「なりたてのホヤホヤです」と言いました(笑)。

ふつうは「肺」や「ストレス環境」や、そういう項目を見つけてバランスをとっていくのがボディートークのセッションですが、玲子さんへのセッション、一番最初に出てきたのは「お花」でした。

ALSを患った夫、好則さんの在宅介護は今でも続いています。ボディートークのような統合的ヘルスケアに何が出来るのか、これまでにも何度かご紹介させていただきました。

妻であり介護者である玲子さんの今の趣味は、庭いじり。しかもどんどん本格的なガーデニングに。

当初、1日で15分も自分に使える時間のなかった玲子さんは、だんだんと新しい内面を育み、自分を取り戻し、ヘルパー訪問、定期的なレスパイト入院、介護手順の見直しなど、環境を整え、今ではご自身でヒーリングもできるようなりました。

玲子さんはもともと保健師で、地域看護の専門家です。専門家というとご自身はブンブン手をふって謙遜しますが、出口が見えないように思える介護に日々明け暮れる介護者の、具体的な介護手順、サポート、メンタルケアなどについて、彼女は素晴らしい専門家です。


社会的にも何かと話題となるALS。アイス・バケツ・チャレンジで日本ALS協会に集まった寄付金は研究奨励金と患者等支援活動助成金となり、研究症例の活動は昨年で一区切りだそうです。

今、どのような医療研究がなされているのかの俯瞰に、下記ページにある動画は参考になります。

お金はハイエネルギーで、注がれた先は物事がどんどん進みますね。神経細胞が何から力を受け取っているのか、わたしたちの知覚はどう生まれるのかというアントロポゾフィーの視点を入れることで、より全体性のバランスがとれることをわたしは望んでいます。


  • 妻だから、子どもだから、介護するのは当たり前。でしょうか。
  • 生産性が価値であることは、どの文脈において有効であり、どの文脈において無効になりえるでしょうか。
  • 次々に出される新薬、高額化する医療の情報に出会うとき、わたしたちはどういう感情を抱き、どういう選択をするのでしょうか。

脳内ストーリー、セルフトークを回すだけの思考は、自身を無力にし、外にばかりインスタンスな答えを求めます。

「思考」の外に出ることで、わたしたちはようやく「自分で考える力」を育てることができます。これが本物の「思考」です。

玲子さんが育んだのは、内側の花、そして庭の花です。それらは心をあたためてくれます。

それだけではありません。花とともにあることで、玲子さんは植物に流れるゆったりした時間の流れを取り戻し、日々の繰り返しに活力を保っています。

そして玲子さんもわたしも、生産性では語れない価値を考えること、日々の困難を工夫すること、高度医療の情報を考えることで、何より育まれたのは「自分で考える力」だと感じています。

わたしが見つけた内側の世界」。玲子さんの内側には、花と、花の本質がありました。

色とりどりの花には、心をあたためる力。

養分を吸い上げる茎と葉には、日々を繰り返す力。

庭に根づいた根には、自分で考える力。

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