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重陽の日のボデイートーク勉強会:「わたしは誰?」「キクを秘める聴覚ワーク」「コントロールと大腸の練習セッション」

重陽の日のボデイートーク勉強会:「わたしは誰?」「キクを秘める聴覚ワーク」「コントロールと大腸の練習セッション」

2019年9月9日(月)は、ボディートーカーにとっての「意識」について勉強会を開催します。

参加資格は基礎モジュール受講済み、参加費は3000円。

時間は夜の19:30から、場所は葦江 井の頭ハウス(三鷹台)です。

わたしは誰?

ゲストスピーカーはエスター・ヴェルトハイム著『Who am I ?』の翻訳読書会を主宰してくださっていた小美山りおCBPです。エスターは、ジョン・ヴェルトハイムとともにボディートークを体系化した女性で、基礎段階から「信念システム」を扱うボディートーカーにとって、顕在意識と潜在意識で引き裂かれた状態、主体と客体の分離、現実と意識などについて、興味深いテキストがたくさん出てきます。

一冊の本を数人で時間をかけて原書のエネルギーに触れ、語ること、また毎回の運営をホールドしていく労力は、そのプロセス自体が貴重なことだなと、わたしは感じていました。

意識の原理を受講済みの人もまだの人もいらっしゃると思いますが、意識がおもしろいのは、個々の人生経験や自己探求がそのままその人に表現されていることです。

今回の勉強会は、まずは15分ほど小宮山りおさんとお話をして、トークを呼び水にみなさんと自由にディスカッションし、ふだんは個々の内面に隠れている意識を、外側の空気に触れさせてみる時間を持ちたいと思います。

キクを秘め、原初の響きへ回帰する聴覚ワーク

そのあと、わたしから重陽にちなんだワークをひとつシェアさせてください。

菊の節句である重陽には、菊=聞くこと、わたしたちのカラダに音を届け、休むことなく働いてくれる耳をいたわり、聴覚を浄化するという内実があります。

外側に開き続ける感覚器官を内側に向け、刺激を静めると、感覚そのものの本性を感じることができます。

日本では感覚の本性を、大地から空へと立つ大和三山に仰ぎみてきました。

  • 天の香具山(高山)は、かぐ=嗅覚。
  • 畝傍山は、口 = 発話。
  • 耳成山は、耳=聴覚であり、耳なしはキクを秘める、菊姫に神格化されていきます。

ワークは、聴くを秘め、音なき音を聞く体験を深めます。ワークは音響装置を使わず、素朴であればあるほど、想像力が強まり、耳を澄ます力が強まり、「原初の響き」へと回帰していきます。

ボディートーク実践編

聴覚にちなみ、コントロールと大腸にフォーカスして、観察の解像度を深めましょう。

コントロールと大腸は、基礎モジュールの段階からさまざまな項目として優先が出てくるはずです。

基礎モジュール

  • 活発な記憶ー信念システムー骨盤ーコントロール
  • 内臓ー大腸
  • 体の部分ー消化器系
  • エネルギーー経絡ー肺・大腸経
  • EGBー水和(大腸の水分吸収)
  • 体化学やリンパ節、細胞などの修復系テクニック

意識の原理

  • 五行(中医学)と結びつけた大腸の意識で、悲嘆の感情を生み出し過去を手放させてくれる。
  • コントロールの欲求が過剰または無力感に囚われると、便秘や下痢が表現される。

生体力学

  • 「金」は分散のエネルギー。肋骨や骨盤付近の筋肉を動かし、不要となったものを放出する。
  • 悲嘆が怒りや心配、被害者意識と結びついたとき、複雑な感情が体にマッピングされていく。

心身の大宇宙

  • 大腸経は第二ハウスに照応する。「わたしのもの」という意識が生じるステージで、この分離・所有の意識がマスクの蓄積とコントロールの欲求を育てていく。
  • 第二ハウスはおうし座と照応し、「わたしのものの感覚を楽しむ」ことと「ものを抱え込む」意識のバランスが課題となる。

以上の内容について、これはあくまでわたし個人の概観ですが、意識の「音」の側面が物質として凝縮し、現実世界を成し、物質世界を体験するコントロールの欲求を生じさせ、またその気づきから意識へと回帰していくプロセスが示されているように思います。

コントロールと大腸にまつわる練習だけでも、とてもおもしろいセッションになると思うので、交互に実践してみましょう。練習生にとっては、今後の上級モジュールへの興味や足がかりもつかめると思います。

ごめんなさい、参加はボデイートーカーのみです。

コントロールや消化器系にお悩みを持つお客さまは、ぜひ最寄りの施術士にお問い合わせください。

お申し込みはLINEで。