ボディートークのシフトとは何か/変化を感じる技術
- 2017.10.29
- セッション
雨ですね。
今日は埼玉まで出張セッションです。
毎月一回、お会いするのを楽しみにしているご家族がいるので、大雨でも元気。
この二日ほど、「うーしんどいしんどい、助けてくれ〜」という気分にまみれている時間が多かったのですが、やっと原因がわかりました。
試験勉強がそのままボディートークの理解と施術を深め、意識変化を起こしていくプロセスなので、感情解放と浄化のしんどさを味わっていたのでした。
上級テクニックは、潜在意識でもさらに深いところや、胎児期、人生と直接関わりのない記憶の断片、遺伝、体のあらゆる部分の意識を扱います。
自分の人生に照らしてみたり、クライアントさんをひとりひとり思い浮かべて、症例研究したり。
そうすると、どんどんシフトしていくのです。
シフトは変化・変容という意味で、いろんなレベルで起こります。
肉体の制限がとれて可動域が上がったり、細胞レベルでは遺伝子発現のスイッチが切り替わったり。
心の枠組みが変わって、世界の受け取り方が変わる、精神が解放されて多様に生きられるようになる、などなど。
人によって何に敏感か違うので、シフトの感じ方もさまざまです。
わたしは変化の大元であるエネルギーパターンの見えない変化に敏感なので、その場で脳と心臓をタップしてシフトを起こすボディートークセッションでは、とても重宝しています。
ボディーワークや介護などのお仕事で体によく触れているクライアントさんは、肉体の変化を繊細に感じやすいですね。
心が軽くなった、頭がスッキリした、というマインドの変化を感じる方は、ふだん気配りしすぎているのかもしれません。
人間関係の変化や環境変化を直接経験して、驚かれる方もいらっしゃいます。
疾患がいきなり消えるようなケースは、クライアントさんも施術者も、劇的な変化に喜びますが、ゆっくりゆっくり、重い荷物を降ろしながら自分を取り戻していかれる方も、滋味深くて素敵です。
一方、なーんにも感じず、変化も起こらず、歯がゆい思いを覚える方も、もちろんいらっしゃいます。
深いところでは必ず何かが起こっているので心配することはないのですが、それだけだと楽しくないですよね。
五感での刺激受容に、頑固さをもっているとなおさら。
または視野が理想ばかりをみていると、一夜にしてシンデレラがお姫様になって、白馬に乗った王子様が5億円ほどしょって現れてくれないかぎり、「何の変化もない!」と嘆くこともあります。
こういう場合、訴えてた体の痛みがぜんぶ取れていたとしても、その人にとっては「変わりばえのしない日々」が現実なのです。
こうした不満や不安を味わうプロセスにいるのか(チャレンジへのサポート)、または味わいきって卒業し、新たなステージへ向かうセッションになるかは、クライアントさんごとの深い叡智が決めているのだとしか言いようがありません。
人生を深く味わうには、バランスよく繊細な感覚があるとよいですよね。
変化を感じるワークをやってみると、感覚はどんどん磨かれいきます。
そのひとつをご紹介しましょう。
わたしは、子どものころ人の顔色や周囲の雰囲気を察知して身を守る対処のために否応なく身につけた感覚力を、今度は意識的に、もっと有益なことに使えるよう転換する自己ワークをやっています。
一例として。
●自分の顔に、そっと触れてみる。
目、鼻、耳、口、頰など。
●触れてみたところに、静かに問いかける。
「今、何が見えているの?」
「何が聞こえてるの」
「ほんとは何が欲しいの」
「ほんとは何が伝えたいの?」
「そこは安全?」
●問いかけとともに起こる感情に注意を払う。
穏やかさ、波立ち、それとも吹き荒れる風?
体のどこに、それを感じる?
その天気(感情)のなかで、その体とともに少し過ごす。
●もう一度、顔に触れてみる。
どんな表情をしている?
それは誰のために?何のために?
●感覚器官を、ひとつひとつ休ませる。
●顔を洗って、スッキリする。
セッションを受けた後に心がザワザワするとき、変化を意識的に受け取りたいとき、このワークをやってみるのも面白いかもしれません。
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