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さすらい人の夜の歌:ワークショップを振り返って

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今年、最初で最後のワークショップを開催しました。
計12名。おひとり体調不良でドタキャン。11名。
でも、その後セッションを受けてくださって、あーこの方はセッションのほうが正解だったんだなあと。

シマウマの白を見るワークショップ。
簡単にいうと、しんどいことにとらわれているとき、さらっと目線を変えられるといいよね、という内容なんですが、何かを奮い起こしてポジティブになると、逆効果になっちゃうようなタイプの方々にお集まりいただきました。

だから、目線変えるというより、ありのままを見て白が見えてくる安らぎを感じてほしかったのです。
しかも、ただ休んでいるだけの安らぎではなく、高みや動きとともにある安らぎ。

ワークショップの間、わたしの心の中に流れていたのは、ゲーテの詩、シューベルト作曲の、次のような歌です。
このYoutubeが素敵なので、リンクで紹介。
変ロ長調の曲、これで長調なの、いいなあ。

Wandrers Nachtlied D.768 / さすらい人の夜の歌

Über allen Gipfeln
Ist Ruh,
In allen Wipfeln
Spürest du
Kaum einen Hauch;
Die Vögelein schweigen im Walde.
Warte nur, balde
Ruhest du auch.

峰はみな
しずもり
梢に
風の
そよぎなく
小鳥は森にふかく黙す
待てしばし やがて
おまえも憩えよう

『ドイツ名詩選』より
Johann Wolfgang von Goethe / ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

アドレナリンを出すポジティブではなく、全ての木々の梢に安らぎがある。

三時間かけ、いくつかのワークを重ねていって、ポジティブ(陽のエネルギー)と安らぎが、空間のなかに生まれた瞬間がありました。
うわー、大成功。と思った瞬間。

これだけ人数がいると、空間が生まれ、それをみなさんが共有して実感してくださいます。
この感覚、マインドは忘れたとしても、体は忘れない。

響きだけでつくる共感。
どんなときでも、そこからスタートできる。

女性に向いていない、または禁じられている宗教儀式や修行法はけっこうある。
前はそれを恨んだりしていたけれど、そもそもが男性身体のための修行法だと気づいた。

気づくとともに、なぜ自分が女性身体でこの時代に生まれたのか、なんとなくわかってくる。

夜の静けさのなかで、憩いとともにいながら、行動力・実行力を発揮していけるのは、女性身体の特徴だと思う。

それは植物が凍土を破って春に芽吹く力。