血液の旅 番外編:旅を通して培ってほしい感覚と道具

血液の旅 番外編:旅を通して培ってほしい感覚と道具

1 旅の道具

旅といっても、重い荷物はいらない。最高の旅道具は、わたしたちの手足と目、耳、鼻、口。

残念ながらオンラインで匂いは伝わらないが、真実は鼻が嗅ぐ。正しさを探していると、わたしたちは迷子になる。鋭敏な鼻が嗅ぐのは、自分にとっての真実、ときめきとおもしろさだ。

イントロダクションで繰り返し強調したのは、人間の体には植物性器官と動物性器官があるということ。

そして、イントロダクションはこうまとめられている。

それらすべての器官組織に血管は行き渡り、血液を供給している。解剖生理学では、「血液を供給している」と、車にガソリンを入れるような言い方をするが、スピリットを含めた体の領域では、血液のことを「黒板」に例える。全身に張り巡らされた「赤い黒板」。

あらゆるものを書き込めるから、そう呼ぶ。外界からも内界からも書き込まれることによって、「わたし」とは誰かが決まっていく。

「血液の旅 #01-1 呼吸器系:血液は肺中で外界に身を委ねる」を例にとってみよう。これは4/19に無料オンライン講座でやった内容。

どんな時に呼吸に変化を感じるか。走ったり飛んだり、感情が動いたときにも変化がある。わたしたちは空気だけではなく、感情も呼吸している。

強く感情が動いたときは、呼吸とともに赤い黒板にも強く書き込まれる。喜び、驚き。恥ずかしさ。

怒りは弾け飛ぶように、押し殺すように。不安は水を濁らせるように、恐れは水が冷えていくように。

通常は、赤い黒板にもその通り書き込まれていく。


誰が生理学から、血液の黒板を隠してしまったのだろうと、わたしは考える。

非科学的だから?

感情はいまや、ホルモンや神経伝達物質、腸内細菌のご機嫌によって、つまり分子の働きとして語られる。科学的、に。

血液の黒板が隠されたまま科学に近づくと、「あなた」は疎外される。あなたの感情がまるで、化学分子や腸内細菌のご機嫌によって左右される、ばかげた反応であるかのように思えてくる。

時にはヒマラヤ登山なみの重装備な医療テクノロジーに、お世話になることもあるかもしれない。

外部センサーにモニタリングされる前に、自分自身の観察者であれば、わたしたちの旅道具は、いつもピクニック気分でいられる。

自分の手と足、目、耳、鼻、口で、世界とつながろう。

とはいえ、いま、世界の状況はこうだ。

わたしがことさらにスピリット、意識の世界を強調するのは、こうした状況にもグッドニュースがあるから。

スピリット、意識の世界を学んだ者は、手と足、目、耳、鼻、口に、普通の感覚と鋭敏な感覚があるのを知っている。

鋭敏な感覚で感じる世界を、古めかしい名では「霊界」と呼ぶ。

霊界とは、内的感覚のこと。そこには何からも疎外されない、豊かな自分がいる。

「旅の案内」で紹介したルドルフ・シュタイナーの『オカルト生理学』には、霊的生活の生理が語られている。二日目の講義で。

内側に静けさをつくって内的感覚に集中すると、血の黒板への書き込まれ方に変化が生じる。わたしたちの旅では、神経系のところで詳しく見ていこう。

旅を通して培ってほしい感覚と道具のうち、とくに使うのは、手と目。あとは呼吸。後半は口も使っていく。この番外編では、内的感覚の使い方をまとめておく。

2 目の使い方

「1 人体の大きな呼吸器、肺のイメージ」で、みなさんにイメージを聞いた。

イメージとは、内的な視覚のこと。内的な視覚の代表者は夢、それから映像的な記憶。内的な視覚はつねにフィルターがかかっている。脳を省エネモードで使うためと、フィルムをつなげてストーリーにしておくため。目は、外界や内界をどう体験し、どう思い出に残すかを決める重要な道具とつながっている。

フィルターが曇りすぎていると、ハコをかぶったような世界しか見えなくなる。世界中を冒険していても、スマホで自撮りしている写真を眺めているだけかもしれない。

ハコが取れてくると、内的な目がどこまでも遠くを見わたせるようになる。

それをサードアイ、第三の目という。血液の旅では、二つの目/第三の目の使い分けを練習していく。

二つの目を使う、二つの方法

  • 外部構造からみる:解剖図に助けられた通常の目。形と働きがわかる。
  • 内部構造からみる:通常の目、顕微鏡の目、分子や遺伝子のコンピュータ解析。仕組みがわかる。

第三の目を使う、二つの方法

かたちに時間経過を重ねる

  • イントロダクションで紹介した「発生学」では、進化の流れを形からみてとれる。
  • 経絡のエネルギーラインを視覚化することで、一日のサイクルがつかめる。

フィルター(思い込みや記憶)を外して、直感的な目を使う

  • 夢見や、象徴にこめられた意味を直感的に受け取る。
  • オーラをみる。わたしたちがつねに思考や感情、体温や呼吸を発しているように、あらゆるものも何かを発している。

3 手の使い方

コントロールしようとしている手の動き

内部制御されている手の動き

魂の出先機関としての手の動き

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エネルギーをホールドする手の使い方

  1. エネルギーフィールドのポイントをホールドする
  1. エネルギーラインの両端をホールドする
  1. 氣の玉を作る、錬る
  1. 氣を封入する、リリースする

まとめ

体のことを見ていこうとする時、血液が何を体験しているのか。

はたらく細胞』のように戯画化するやり方もあるけれど、わたしたちの目の前にあるのは生身の体。生身を見る時には、科学が教えてくれる理解と、内的感覚としての手と目のバランスがとても大切になる。

講座では毎回、すべての目と手を使って練習していく。わたしも、練習。

今どれを使っているのかを意識していないと、体を多層に見ていくとき、迷子になる。


通常の五感では、見える形やその働き、仕組みを理解できる。これが現代的な解剖生理学。こうした感覚世界において、人生は出来事と記憶の中で展開する。 

鋭敏な感覚は、細胞一つ一つ、全体のなかの私自身が、ど うすればいいのかを知っている内的感覚を呼び起こす。この超感覚世界において、人生は潜在の記憶と自己創造によって展開する。

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