6/26(火)の「自分空間WS」に向けて|時間的制約のなかでセラピストを志す人へ。
6/26(火)の「自分空間WS」に向けて、背景や土台をつくる作業。
せっかくfacebookにディスカッションのスペースがあるので、論考をシェアしていきます。
The まじめな人バージョン規子。
これは他のボディートーカー仲間に向けた、セラピストの立場からのシェアですが、こういうことを改めて書くことも今後はないでしょうから、誰にでも読んでいただけるよう、ホームページに記念に残しておこうと思います。
こういう文章を書くときのわたしは、男性的なロジックでも、女性的な感性でもない、マーブルみたいなものを書くなあと感じますが、マーブルに言葉が流れる時間、自分では気に入ってます。
どこか何かがひとつでも響いて、誰かの役に立ったらいいな。
【目次】
1、ボディートーク・プラクティショナーとしての自分を、どこに置くか
2、仕事として、どうコミットするか
3、お金の循環を、どうイメージするか
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1、ボディートーク・プラクティショナーとしての自分を、どこに置くか
落合陽一という方を知らなかったのですが、本屋さんで見かけて読んでみました。
いまだに「これを持っていれば勝てる」という競争原理に貫かれているのは左脳的ですけども、ITの先頭に立つ人が「人間はコンピュータと対話しなければならない」と主張しているのは、素晴らしいなと思います。
この本のなかに「魔法をかける人」になるか「魔法をかけられる人」になるか、という章があります。
ここでいう魔法は、現象変化のブラックボックスの中身のこと。
それを知っているかどうか、使えるかどうかです。
今のエンドユーザーは、コンピュータのブラックボックスの中身、まったく知らなくても何でもできますよね。
それはいわば「魔法をかけられる人」です。わからないままできちゃう。
わたしは別に落合陽一さんの話がしたいわけではなく、ボディートークが、他の療法と圧倒的に違う大きな点が二つある、ということをお話したいのです。
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ボディートークが、他の療法と圧倒的に違う点。
ひとつめは、現象変化のブラックボックスがあるということ。
これは別に秘密の呪文でもなんでもなく、バランスをとる項目のフォーミュラ(方程式)ですね。
もうひとつは、なんでしょう?
それは、「システム」であるという点です。
「ヘルスケアシステム」であるという言葉に歯ごたえがありすぎて、わたしはこれをタコの足みたいに噛んでました。
それから、「器官系=システム」という言葉も。
あのプロトコールチャートの中央フリーウェイは、一般的には「プラットフォーム」という概念に近いです。各モジュール(テクニック)が、電車のように停発射できる場所。
「プラットフォーム」があるから、マイクロバイームも細胞修復もチャクラも、どんな新しい技術も、意識(観察)として取り入れることができる。
でも、根幹のシステムはそこではないでしょう。
顕在意識の「問いかけ」と潜在意識の「応答」の仕組みが、ヘルスヘアのシステムであること。
問いかけと応答によって成果が導かれる。これがシステムです。だから、誰にでもできる。
わたしは、その仕組みに、腰を抜かすほど驚きました。
そして、葉緑体/ミトコンドリアと真核生物、細胞同士、細胞と宇宙、すべてが「問いかけ」と「応答」に近いやりとりでコミュニケーションしているのを直感しました。
判断も治療も、何も必要がない。
ただ、問いかけと応答に使う言葉と、モノの形を知っていればよい。
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もうひとつのシステム、「器官系」。
これは体内のバイオシステムです。
通常の解剖生理学では、デカルト的機械論、つまり細胞-組織-臓器-器官系というパーツの寄せ集めとして人体が語られます。
わたしは最初の基礎セミナーの最中、器官系をどうとらえるかを考えていました。
素粒子、原子、分子、高分子、細胞、組織、臓器、器官系、人体、日常環境、地域生態系、共同体、地域社会、国家、地球、太陽系、銀河系、宇宙、その「対の流れ」としての反物質を含め、フラクタルにおとしこめるまで、延々と入れ子の渦巻きを落書きしてたのをよく覚えてます。
落書き大好き。
このフラクタルのおかげで、人体は莫大な数の微生物たちの棲みかであるというマイクロバイオームのパラダイムシフトは、すんなり入ってきました。
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長くなりましたが、問いかけ/応答のヘルスケアシステムと、フラクタルのバイオシステムによって、人体だけでなく、微生物の生態系、人間関係、社会環境、惑星・恒星までプラットフォームに停発射させることができるのが、ボディートーク最大の特徴だと私は思っています。
そしてマクロコスモスを取り込んだのなら、必然的に輪廻転生が含まれるということも。
これによってわたしたちは、エピジェネティクスと、理由のわからない感情的負荷とに、同時に触れることが許されるのです。
この、目くらむほど遠大な領域のブラックボックスを、フォーミュラとして分かりやすくお客さまに可視化できること、その場で3つの脳に同調させてバランスをとれること。
こうした特徴をふまえて、ボディートークプラクティショナーとしての自分を、どこに置くか。
置きたい場所は人によって違うとは思いますが、わたしは最上位に置いています。
他の療法と比べての優劣ではなく、扱っているシステムが最もシンプルで最上位。だから気に入ってます。
テクニカルな面、フィジカルな面で素晴らしい療法は、たっくさんあります。
創始者のジョン先生がカイロプラクターであることから、ボディートークのテクニックそのものにはフィジカルな手技はあまり追加されていません。
その代わり、西洋医学も含めた他の様式とも安全に組み合わせることができ、わたし自身は、フィジカルは他の様式の学びで補い、弱い部分はその領域の専門家を紹介したり、サポートしてもらったりしています。
とはいえ、やはり答えは外部にはなく、クライアントさんご自身の体のあり方、そしてそこに触れる手の叡智をもっとも信用しています。
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2、仕事として、どうコミットするか
ポジショニングとして圧倒的に際立っているぶん、ボディートークを仕事としてコミットする、経営的に成立させるのは、それ相応の準備が必要なのではないでしょうか。
わたしはまったく門外漢からはじめたので、なおさらでした。
「成功している」というのは、ちゃんと朝から晩までつめているサロンやオフィスで施術が回っている状態を指すのでしょうから、わたしはそうではありません。
他の仕事や学校、育児などで時間が制限されている人が、どうセッションを継続的に成立させているかという点では、多少お話できることがあるかもしれませんので、それを書きます。
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ボディートークの認知が広まったかというと内実はそこまででもなく、いまだに一般層では、いろんな方が、それぞれの解釈したボディートークを思い描いて施術を受けにいらっしゃいます。
肉体、メンタル、スピリチュアル、宗教的、とにかく治してほしい、カウンセリング、ヒーリング、霊能、魂の成長、人間関係、仕事の迷い、いろいろ、いろいろ。
潜在意識や量子論に共鳴してきてくださる方も、もちろんいらっしゃいます。
時間的に学校との両立が必要な中で、わたしが真っ先に切り捨てたのは、「それぞれの解釈」を訂正してまわること、正しさを広める労力でした。
・外へ広める宣伝努力をしない。(これは出るタイミングがある)
・積極的なネット集客やメルマガはわたしの方法ではないから、それもやらない。
そのかわり、以下のふたつを心掛けました。
・内側でできるコミットをどれだけ客観的に数値化できるか。
・家族や友人や仲間じゃない人と、どれだけ日々「対面」できるか。
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この四年間、少しずつ・・・というより、わたしは開業三か月後くらいからずっと同じくらいの数字を維持しています。
ボディートークの基礎セミナーを受講する前から、開業を見すえて会計事務所の先生に事業計画を見てもらっていたので、離陸がわりとスムースだったんだと思います。
上述の圧倒的なポジショニング、つまりボディートークの「問いかけ/応答」システムとフラクタルな人体宇宙を、どう人に分かる言葉で共有できるか。
今よりも経営者向けのボディートークを志向していたので、Googleやインテルが導入している「SIY(Search Inside Your Self)」、EI(エモーショナルインテリジェンス)、マインドフルネス、またデュポンやHPが取り組んだ「学習する組織」などの例を引き合いに出して、ボディートークを説明していきました。
これらの企業改革のポイントは、「サーチ」。
答えは内側にある、という考え方です。
「サーチ」に対してわたしは、意識の深層を「高速スキャン」する情報探索技術であるとして、ボディートークの最上位性を打ち出しました。
しかも、優先順位でスキャンされるって、すごくないですか?
今は、経営者に共鳴しそうな言葉は使っていませんが、ボディートークをどう外部の人に伝えるかは、必ず自分の言葉でないと、どこにも響きません。
なぜなら、自分のポジショニングのなかで発するものだから。
人のプレゼンや説明会と同じ言葉では、何も動かない、死骸みたいなものです。
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情報探索技術の精度と効果のフィードバックは、準備段階から離れて、日々の実践になります。
これはすごいスリリング。
スキャンのためのゾーン感覚。アルファマインド。
自分の偏見と信念システムをとっていくこと。感情の観察。
他者に対して、自分がどういう対人プログラムを握りしめているのか。
すべてが試され、お客さまが反映してくださる。
仕事にコミットするというより、こうした自己探求を一日の流れにどう組み込むか、のほうがわたしには重要でした。
外部の人に会い続けること。それが自己探求であること。
私が鏡として機能すればするほど、お客さまはご自身を映して解放されていく。
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3、お金の循環を、どうイメージするか
「外」に出ていこうとするときは、まず「内側」を客観化すること。
収入というお財布の「内」を扱うには、その「外側」を見ていくこと。
これはわたし的には、鉄則といってもいいモノの見方です。
お金から自由になりたかったら、まずはお金を知ることから。
お金に関してわたしが取った方法は、複式簿記の感覚をカラダでつかむことでした。
複式簿記は、モノ・サービスと対価を対の流れで記述します。
そして左右のバランスがとれてゼロになる。
モノ・サービスと対価との対の流れが、完全な循環としてゼロでバランスします。
ゼロバランス、気持ちいいですよ~。
親会社と子会社の連結会計ができるくらいの規模での循環イメージまでは勉強し、資格をとりました。
それからお金の信念システムを外す、できないという思い込みを外す、というセッションも受けています。
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あとはHow-toの問題な気がします。
わからなかったら習いにいったらいいようなこと。
撮影会とか、メイクしてもらうとかもやりました。
いまだにメイクアップアーティストの奈津子さんとは、よいお付き合いをさせていただいてます。
ボディートークの科学的根拠である量子論は、30年前からの興味の対象なので、ハードルは感じません。
でも、ここはたぶんどうでもよく、「意識の原理」の「五感」、あれをどこまで理解しているかが、すべての鍵だと思っています。
つまり、量子的観察とは何か、ということです。
このひとつを、6/26のワークショップで時間感覚としてワークします。
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ボディートークは、いわゆるセミナービジネスとは一線を画しています。
セミナービジネスの基本は、創始者が「自分のように教える人を育てる」ことです。
だから、自己啓発や潜在意識系のセミナービジネスは、いかに「講師として成功するか」が基本姿勢となります。成功している講師が、自分のようになることを教えるのです。
ここに落とし穴があります。
潜在意識は、「わたしがわたし自身に戻る」ことへと導きます。
それなのに、いざ仕事としてどうするかということになると、線路上にはセミナーの講師業がある、という感じです。
どこまでが人のマネで、どこからがわたしの学びか。
セミナービジネスは、それを教えてはくれません。
ボディートークは、日本に導入されて12年。
日本人インストラクターはまだ3人。上級施術士さえまだ9人。
のんびりしているというか、でもそれはすごく誠実なことで、わたしは日本のトップである小倉依子先生、そしてシステムを創始したDr. ジョン・ヴェルトハイムをリスペクトしています。
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まとめとして。
ボディートーカーの立ち位置は、線路のない自由空間で、
仕事としてのコミットメントは、鏡としての自己探求で、
お金も時間もすべてエネルギーで、循環とバランスのなかにいます。
そして、大自然の一部である人間が自らを認識し、再帰的に自己言及したとき、必然的に起こるドミナントの衝動。
これが進化です。
楽しいよ!!この仕事!!
もっと高く飛び立ちたいと願えば、また違う方法論があるでしょう。
ブランディングしてメディア戦略して本を出して。
わたしはそれより、イスラエルやスペインで踊りや音楽をやりたいと思った時、どうやってボディートークを現地で成立させるか、のほうに興味があります。
身ひとつですからね、ボディートーク。
セラピストとしての本には興味ないけれど、人体の言葉と生理、感覚、音と宇宙の本は書きたい!!
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