これまでの医療は「敗北の100年」。腸内フローラ移植を臨床医とともに次世代に伝える医療として確立したい、という思いを実現化している女性
先日、2年ぶりくらいに施術を受けにきてくださった方がいます。
一般財団法人腸内フローラ移植臨床研究会の評議員、田中三紀子さん。
再会のきっかけはfacbookで、ご縁をつないでくださった共通の友人が、田中さんの活動をシェアしていたのを見つけたこと。
どんな活動かとういうと、「自宅でできるカンタン腸内フローラ検査」のクラウドファンデイングです。
わたしもすぐ参加させていただき、検査のリターンを購入しました。
動画は、田中さんがどうして腸内フローラに関わるお仕事をはじめたのかという思いをお話しくださっています。
目標額のダブルスコアでクラウドファンディングを終え、ちょうどお誕生日がそのプレミアムセミナーの開催日だったとのことで、流れに乗ってると、いろんなことが叶っていくんだなーと感じました。
ボディートークのセッションも、田中さんのアポイントにキャンセルが出て、お問い合わせがあったちょうどその時間帯にわたしの方の予約にもキャンセルがあり、トントンと再会が実現しました。
2年前は、お子さんの面倒もみてご家族の世話もして、お仕事でも日本中をパワフルに飛び回っているビジネスウーマン、という印象でした。疲れや悩みも抱えて、いっぱいいっぱい。
その印象がとても柔らかくなり、「これだ」と思うことをされている確信のような芯の強さが感じられて、とても素敵でした。
活動の発端は、田中さんの長女が体調を崩され、腸内フローラ移植を試したところ、劇的に変化したのだそうです。
田中さんのすごいところは、それで喜ぶだけでは終わらないところ。
腸内フローラ移植がまだ高額で、医療としても確立してされていない中、臨床医とともに次世代に伝えたいという思いから、一般財団法人を立ち上げ、それを具体的に「自宅でできる検査」という形でわたしたちの手に届くものにしてくれていること。
(学閥があって大変・・)ともらしていましたが、複数の医師や研究者、支援者のまとめ役になるって、すごいパワーだと思います。
腸内フローラに携わる医師の方々は、これまでの医療を「敗北の100年」と言っているそうです。
これだけ科学が進歩しても、がんは減っていない。
「敗北の100年」という言葉、ボディートークという次世代療法に関わっているわたしの胸にもジーンと響きました。
自らのキャリアに白旗をあげて、新しい道へ進もうとする医師の気概、かっこいいなあ。
田中さんご自身も実際に移植を体験されて、気持ちや食べ物の嗜好も変わったそうです。
遅い時間に何か食べたくなることも減ったそう。
腸内の微生物たちにアンバランスな環境を提供していると、腸に炎症が起こり、その炎症は脳をはじめ、さまざまな不調として表現されます。
だからボディートークでも、ピンポイントに炎症を突きとめ、バランスをとっていく「マイクロバイオーム」のテクニックがあります。
さて、田中さんへのボディートークセッションはどんな内容だったかというと。
魂とつながったお仕事をされている人へのメンテナンスでした。
何かを変えることより、メンテナスや維持、継続のほうがケアレスになりやすいのです。
内的な生理プロセスと外的な体の動かし方を、呼吸でつないでいくこと。
呼吸はあらゆることと結ぶ大切な運動です。
横隔膜の動きが制限されていることの原因に、「お母さん役」を期待されることの負荷の大きさが出てきました。
お母さん役は、水平思考で全体を見守ること、マルチタスク、地に足のついた現実的な活動など、素晴らしいエネルギーをたくさん持っています。
負荷がかかりすぎると、やっぱりバランスを崩し、ご自身の自由や自己目標が後回しにされてしまいます。自己達成は男性性のエネルギーなんですね。
性のエネルギーのアンバランスは、田中さんが幼少期から持っているという鼻炎症状にも出ていました。
田中さんがアンバランスなのではなく、遺伝的に引き継いできたアンバランスを回復したいという意図で、わたしたちの多くが鼻炎という症状を持ってしまうのかもしれません。
鼻炎もアレルギーも体質だからとあきらめるのではなく、手放すことができます。
呼吸器の上皮細胞の再生を促す幹細胞(クララ細胞)、免疫反応に関わる樹状細胞をバランスしました。
その場で、つまっていた右鼻は通り、二日後に、鼻が楽とご連絡をいただきました。
あとは、エナジェテイクスというジョン先生直伝のテクニックで、大脳皮質のねじれを取りました。
大脳皮質も、腸と脳の相関を表していますね。
大切なお仕事で多くの人とか変わっているからこそ、日々のメンテナスを腸や呼吸から。
田中三紀子さん、お元気そうなお姿で再会できて、嬉しかったです。
「医療だけでなく、ダイエットも敗北の100年ですよね」と田中さんにお伝えしたところ、更年期の症状とダイエットでウエイトの増減を繰り返した田中さんは、深くうなづいていらっしゃいました。
わたしたちが、抑えてはいけない自分のコアを抑え続けてきたこと。その代償。
殺してはいけない微生物を殺菌・滅菌し続けたこと。その代償。
わたしたちは、間違いと代償を乗り越え、大きなパラダイムシフトを体現しています。
田中三紀子さん、ありがとうございました。
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