「閃く経絡」「手の治癒力」、人生のジグソーパズル
今日届いた本、2冊。
ダニエル・キーオン『閃く経絡』は、筋膜と経絡の関係を、発生学、生理学をまじえて書いてくれています。
ぱらぱらみただけでもおもしろーい。
筋膜から骨、筋肉にいきたければアナトミートレインの「動き」「流れ」「つながり」のほうへ。
筋膜か内臓へいきたければ、経絡の「循環」「収縮と拡大」のほうへ、そういう全体性がつながってきます。
わたしは、網、膜、管が好きで、モニョモニョしている子たちを、とくに血管系を、子どもの頃ねんどで作ってた覚えがあります。
野球のグローブのアミアミも、ねんどでミニチュア模型を作ってた。ホンモノは「革」で作るって知らなかったんだろうね!
モニョモニョはともかく、この本の方向性から、門脈系、肝臓ー小腸での造血と、東洋医学的な「氣」「血」「水」、そして目の前のカラダとして触れることのできる「筋膜」を自分のなかで落とし込んで、施術のまとまりをつくっていきたいと思っています。
この本でおもしろいのは、「らせん」のことを、
p128「らせんは非常に強い力である。なぜなら、2つの完全に不釣り合いな力を表すからだ。仲良くできない2つの力が、数学的な正確性で、互いに動いていく」
と書いていること。
仲良くできない2つの力!!反対向きだしね!!
カラダのテンセグリティとトーラス、張力と浮力と自由運動、氣、磁場の出入りをつないでいくのも、筋骨格と筋膜、筋膜と経絡だと思っているので、そういうカラダの使い方、施術ができるようになりたい。
そうすることではじめて、机上の空論やただの夢想になりがちな、神聖幾何学やみえない力のフィールドを使った、具体的な表現につながっていく。
* * *
もう一冊の山口創『手の治癒力』は、たいやきワークショップでのシェアから。
わたしたちは今「ハラ」や「腸」で感じることの大切さに気づいているけれど、「皮膚にすべてがある」という言葉を、わたしは忘れられない。
「エナジェティクス」は、手のひらのセンサーで筋膜や大脳皮質に触れ、「ハラ」に感覚を落とし込んでいくテクニックだ。
触れない方がより動かせるのか、触れるほうがより動かせるのか、そのへんの精度を出したい。
ボディーバウンダリ(皮膚境界)と自律神経系の調整は、一度は何かしら施術をうけてみて、意識的に整えることを学ぶのもいいと思う。
わたしはソマティック・エクスペリエンスを受けたのがとてもよい経験になり、そこから自分が持っている潜在的な力を、身体へのフォーカシングへと、一気にいろいろ結び付けることができた。
これから微生物。明日もまたシューレ。
学期発表会の日は、たいやき3回め。
いちどはバラバラになったように感じたカラダを、宇宙の果てから心臓をとおって指の先までつながりきるまでやる。
それってさ、つまりジグソーパズルみたいなもんだわね!!
パズル買ってきて、バラバラにして、組み立てる。時間というエネルギーのなかで。
叡智は知っているんだ、完成を。
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