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凶角的表現を、その惑星の特性だと思い込んで遠ざけてしまうと

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『あなたはどの星から来たのか?』というおもしろい本があります。
ふっわふわのスピリチュアルな本ですね。

魂が形成された星、転生していた星、多次元進行中の星。
あなたはどの星から来たのでしょうか。

恒星(自らが輝く)レベルでは、地球的な個我にほとんど関係がありません。
たとえば藤田規子という自己同一性を保った意識的な人生において、恒星の影響を口に出して語ることにあまり意味はなく、深い無意識のレベルにおいてのみ、その作用を感じ取れるのではないでしょうか。

知りたがることで水星が働き、口にすることで火星が働きます。
知性やエゴが、魂の邪魔をするのです。

木星や土星は、内臓の働きとともに人生に作用します。
内臓は不随意運動でエゴの思い通りにはならないから、人生の展開や試練のような形でその働きと出会います。

天王星、海王星、冥王星は、もっと大きな時代性、さらに新惑星は、はるか長いスパンでの人類の進化に関わっているようです。

不満や不安、恐れからの欲求、逃避的にエゴを満たそうとする(占いに頼る)と、惑星、恒星との関わりを完全に見誤ります。

サレンダー、レットゴー、身を委ねる。
どんな言い方でもよいのですが、星のテーマは肺と大腸のテーマに似ているなあと思います。
心に静けさを作って受け取る感覚、通り過ぎていく感覚。

星も、五行でいう「金」=鉱物がその物質的な表現なので(ガスもあるけど)、肺と大腸に似ているのかもしれないですね。

惑星のなかでは、最近のセッションではとくに金星のテーマが多いです。

恋愛、美しさ、良いものを受け取る、芸術的才能、楽しさ、気楽な生活などなど。
なんだかよいものがたくさんあります。人間関係の調和も金星のテーマです。

金星がアンバランスになると、孤独の恐怖や暴飲暴食、過度な享楽、自己価値の低さとして表現されます。

たとえば、父親が浮気している家庭に育ったり、同居中の彼氏に浮気されたりしているとどうなるかというと。
家の中は、傷ついた月の意識になります。
防御の意識が強まり、依存や欲求不満、我慢が高まります。
さらに金星を「誰かにもっていかれる」わけですから、浮気相手の女性に反映された金星(恋愛、美しさ、楽しさ)に反感を持ちます。
美しさに反感を持ったことで、自分の周囲に反映されるのは、アンバランスな金星(孤独、欲求不満、依存)ばかりになってしまうかもしれません。

それは単にその時期に月や金星が凶角をとっているだけなのですが、感情的な影響や執着が強すぎて、月や金星の自然な表現そのものを遠ざけてしまう傾向にあるように思います。

セッションでよく感じるのは、女性性を楽しんで金星を謳歌することと、家庭的な幸せが両立しないと思い込んでいる信念です。

または、依存的、中毒的な生活習慣から抜けようとするあまり、月や金星そのものを否定するような心の働きがあると、かなり苦しいですね。

どちらも、月や金星の良さを心の底では遠ざけている状態で、幸せを望む顕在意識と引き裂かれてしまっています。

わたしはオイリュトミー学校とボディートークで、内容的には魂や肉体を高次に扱っている時間、芸術的な時間で一日が流れていますが、生活的には優雅というより、バタバタと学生と仕事の両立をこなしている感覚です。あー。金星のバランスをとろう。

今日はちょうど、満月ですね。

神無月の満月には、「うっしゃー、お願いごとするぜーー!!」と張り切るより、受け取る感覚、通り過ぎていく感覚と静かに同調してみると、感情的なひっかかりがリセットされて、美しく豊かな金星との自然なつながりがより結べるかもしれません。