見える世界がかわると、動きが変わる。動物編。
- 2018.05.29
- オイリュトミー
満月だから、何か気のきいたことでも呼びかけよう。
というガラはないので、あいかわらずマニアック路線です。
最近facebookを再開したので、見かけたらお声掛けください。
* * *
ウエサク。
この力の流れが可視化できたらいいのに。
どんなクリアリングが起こっているのか、誰にでもわかるように。
絶滅した恐竜たちの目には、月はこんな色に映っていたらしい。
色彩工学では、見える光と見えない光を学ぶ。
見える光と見えない光がわかれてあるのではなく、人間にその波長を吸収する細胞がある、ということ。
ヒトの錐体細胞はR 赤・G 緑・B 青の三原色。
目がハートマークになるほどおもしろいのは、赤外線が見える動物、紫外線が見える動物たち。
ヒトにも、古い恐竜時代の遺伝子がONになって、4色型色覚を持つ人がいるらしい。
そうすると、月が驚くような解像度で見える!
* * *
紫外線が見えるのは、蝶やハチ、トンボ、トカゲ。
カエルは、生きたハエは見えるけど、死んだハエは見えない。すげえ。動きを検知する能力らしいのだけど、それって生命そのものを見る細胞ってことだよね。
大好きなのは、赤外線が見える組。
マムシ!ハブ!ニシキヘビ!
彼らの見る闇の世界を想像するときが、めちゃ楽しい。
赤外線は、熱から発せられる波動で、熱線ともいう。
ヘビたちは、熱を熱感覚ではなく、目でみているのだ。うっは!!(鼻血)
「何が見えるのか」という細胞のあり方は、エサの捕食だけでなく、その動物の動き全体のありかたに深く関わっている。
だからおもしろい。
* * *
鳥は、驚異的な視覚をもつ。
子どものころ、人間が鳥のように翼をもち、どんなに胸筋を発達させたとしても、あの羽ばたきを維持できない、という科学の本を読んだ。
鳥がなぜ飛べるのか。
長年のわたしの謎を解いてくれたのは、鳥の視覚を学んだときだ。
にんげんは、空間そのものは見えないから、飛べない。
鳥は、「空間」が見えているから、飛べる。
ヘビの、あの美しい蛇行は、熱が見えているからなのか。
* * *
ウエサク。
この力の流れが可視化できたらいいのに。
空間を、時間を、熱を。
人間の身体のなかにある、さまざまな動物たちの感覚をとりだし、再チューニングする。
肉体そのもののアプローチは、もたついて時間のかかることもあるけれど、あせらず同時進行していけばいい。
-
前の記事
セッションのご感想:発達障害(自閉症)と「療育は一生」というフレーズの重み 2018.05.20
-
次の記事
老いたカラダの神聖、病んだカラダの神聖 2018.06.01