「体のしくみとはたらき」 #7 内分泌系とチャクラ -基底チャクラ
- 2025.05.15
- 新連載! 体のしくみとはたらき └ 04 内分泌系

体は、情報とコミュニケーションであふれています。
前に述べた神経系は、活動電位による情報伝達です。
内分泌系は、化学物質(ホルモン)を分泌することで、体の働きを調整・制御します。
免疫系も化学物質を出しますが、こちらは免疫細胞から分泌され、病原体や異物を攻撃したり、炎症を抑制したりします。
内分泌系には、下垂体、甲状腺、副腎、卵巣、精巣の専門器官のほか、松果体、脳、肝臓、心臓、膵臓、腎臓からもホルモンを分泌します。
免疫系は、抗原の記憶を持ち、自己と非自己を判別し、複雑な生体防御機能を展開します。
ここでは、その具体的な細目を知るのではなく、抽象度をあげ、わたしたちが現実生活で体験する情報伝達・コミュニケーションに照らして考えてみましょう。
例外もありますが、ホルモンは特定の導管を持たず、血液を通して標的器官まで運ばれます。
「血がたぎる」「血の気が引く」などの言葉があるように、わたしたちは血液の変化に敏感です。
体の生命的なエネルギーや感情、内分泌がどのように関連しているかを知り、内分泌系と仲良くなりましょう。
●7チャクラと内分泌系
ボディートークのテクニックに、「7チャクラ」があります。
「チャクラ」は、体に7つ(またはそれ以上)のセンターがあり、それぞれが心身のさまざまな働きを担っているという概念です。
基底チャクラ
会陰から大地に向かって開かれています。
エネルギーが整っていると、地に足がつき、安定し、心地よく、活力を感じられます。
物質的な不安(立場や金銭)があったり、暴力やいじめで身の危険を感じたりすると、エネルギーは大きく損なわれます。
基底チャクラは、わたしたちに「恐れ」の感情を与え、危険に対処するか逃げるかを決めさせ、生存を助けようとします。
関連する内分泌器官は、「副腎」。
副腎は皮質と髄質に分かれ、いくつかのホルモンを産生しますが、わたしたちの感情や行動パターンに深く関わるのは、副腎皮質から分泌されるコルチゾールです。
コルチゾールはストレスから体を守り、危険から走って逃げられるよう、筋肉の糖利用を調整します。
わたしたちは記憶が発達しているので、過去に「危険だ」と感じると、同じような状況でまたストレス反応を起こします。
そのたびにコルチゾールが大量に分泌されるので、副腎は疲れ切ってしまいます。
基底チャクラが損なわれ、副腎疲労がたまると、慢性的な無気力、倦怠感、環境からの孤立、被害妄想などが、自分で対処できないほど大きくなることがあります。
そんな時、脳と感情、チャクラ、副腎、さらにその人が世界をどうとらえているか、という五感も含めてコミュニケーションの再構築を促すと、その人は活力が増し、現実に向き合う勇気が湧いてきます。
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