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「体のしくみとはたらき」 #3 神経系 – 愛か恐れかの行動原理

「体のしくみとはたらき」 #3 神経系 – 愛か恐れかの行動原理

神経系は、動物と植物を分ける、もっとも大きなシステムです。
脳と脊髄、そして神経によって成り立っていて、感覚系(眼や耳などの特殊感覚器)を含める場合もあります。

神経系で覚えてほしい言葉は、「インパルス」です。
お笑いコンビではありません。神経系の「インパルス」は、神経細胞同士で情報伝達するときの電気信号のこと。
神経繊維に興奮、衝撃が起こるので、「インパルス」と呼ばれています。語源は、中に押す、駆り立てる。電気ショックっぽい言葉ですね。

神経系の古い部分は「脊髄」です。「脊髄」は「脊椎」というガラガラヘビのおもちゃのような背骨に守られています。

腹側に「消化管」、背側に「脊髄」を持ち、「血管」がつないでいます。この三つの経路は内胚葉、外胚葉、中胚葉から発生し、赤ちゃんは母親のお腹で、劇的なスピードで進化し、ヒトになります。

神経系のはたらきは、まさに集積回路。

  • 感覚系から受け取った刺激を「インパルス」に変える
  • 環境変化を感知し、判断し、筋収縮か腺分泌という方式で反応する
  • 反応の情報を末梢に伝える

神経系のお悩みというと、神経痛や自律神経の不調、頭痛などが挙げられます。
そしてその原因は、他の器官系より分かりにくい場合が多く、原因不明で難病指定されてる疾患もあります。

神経系の「はたらく意識」は、「どうコミュニケーションをとるか」にあります。
だから、解剖生理学だけでは太刀打ちできません。
コミュニケーションの根幹には、二つの選択肢があります。

愛か、恐れか。

どちらの行動原理でコミュニケーションするかを、感情と思考が連携して決めています。

  • 愛を欲しがり、人に褒められたがっているか。
  • 愛を与えたくて、人と関わろうとしているか。
  • 恐れが強く、環境から遠ざかろうとしているか。
  • 恐れが怖く、人の言いなりになろうとしているか。

ボディートークの施術は、こうした行動原理を再バランスすることができます。
しかも、頭で「ああしなさい」「こうしよう」と決めるのではなく、体に聞いて、何をバランスしたいかを明らかにします。

次回の記事は、ボディートークによる具体的な神経系へのアプローチをご紹介します。
まさに体と心をつなぐような、興味深いテーマです。

  • 知覚と認識
  • コミュニケーション
  • 自律神経系の興奮と弛緩
  • エネルギー(愛と恐れ)