究極の引き算で、空になるカラダ - Holistic-web

総合案内

総合案内

はじめに:ヒトの意識が持つ力

わたしたちヒトの意識には、本来とても大きな力があります。
世界や人と関わって楽しいと感じたり、美味しい物を食べたり、別れがつらかったり、人や自分に怒りを感じたり、誰にも言えない悩みがあったり、仕事の段取りや将来のことを考えたり。そうした日々のさまざまな心の営みがありますが、それだけが意識なのではありません。

意識を広げるには、楽しい、美味しい、つらい、腹が立つと感じていることや、頭の中の考え事からちょっと抜け出してみます。

世界をそのように解釈してるのは、誰でしょう。
感情や思考の内容ではなく、解釈しているのは誰かに注意を向けます。原因を分析したがる思考脳があれこれ言いたがったら、そこからも抜け出してみましょう。

解釈の仕方は十人十色で、同じ人でも状況次第で変わります。「こう感じよう、こう考えよう」という以前に、感情も思考も勝手に起こります。感情に色をつけ、思考パターンを作っているのは、根っこにある「解釈の物差し」です。抜け出してみると、解釈の物差しを作っている価値基準が見えてきます。

能力、体力、外見、お金、肩書き。年齢、男か女か、服の趣味、住んでいるところ、好き嫌い、欲しいもの、要らないもの。こっちは価値があって、こっちは無価値。
そうやって価値基準を設定したのは、誰でしょう。

「解釈の物差し」は、いつの間にか設定した価値基準に従って水面下でRunしている自動プログラムのようなものです。自分で気づいているようで気づいていないこともたくさんあります。物心のつく前から脳のプログラミングはどんどん進んでいくのです。

もし今、何か心身の痛みや環境のトラブル、変化したい願望を抱いているとしたら、それは朗報かもしれません。自動プログラムの物差しを修正し、自分本来のデザイン(ブループリント)へと変容するチャンスとなってくれるからです。

(1)名指しの力が、物事の様相を決める

意識の大きな力のひとつは、世界を解釈する「物差し」の力。「名指し」の力ともいいます。
物差しが感情や思考の根っこになっているとはいえ、気の持ちようや自分の意志ですべて変えられるというわけではありません。
体や物事がなかなか変えられないと感じる時は、内臓にも細胞にも意識があり、他人にも物事にも場にも意識があることを忘れています。

内臓や細胞は働き方、動き方のパターンという意識を持っています。他人や物事や場の意識は、気配や雰囲気として感じるでしょう。それらの「氣」は、物事が展開したり、場にいる人や計画を動かすエネルギーであり、可能性やポテンシャルと呼ばれるもの。生体の中では、生命エネルギーとして働きます。

意識を向けなくても、寝ているときでも、体は生命活動を続けてくれています。自律的に働く力があり、むしろ寝ている時が体のメンテナンスタイムです。
起きている時は知覚や認識が働くので、エネルギーがどう働くかは、可能性・現実性・必然性、偶然性といった様相(modal)をどうとらえているかに左右されます。
ありうることか、現にそうであるか、それ以外はありえないか、たまたまか。

「物差し」の力、「名指し」の力に注意を払い、その力がどこに向いているかを観察しない限り、新たな可能性を呼び込むことはできません。目は開いていても眠りこけたまま、自律的な力や現実に自動プログラムで反応するだけの生き方になります。

わたしは、そんなの嫌だなって思える人々と過ごすほうを心地よく感じます。感情や思考の自動反応パターンから目覚め、意識の使い方を変えることで、新たな可能性を呼び込むことができます。それってすごいことではないでしょうか。

目の前の世界を解釈しているのは、いったい誰でしょう。
それは本当に自分なのか。誰かの受け売りであったり、刷り込みであったり、たんに長年の習慣や癖ではないのか。
そんな問いかけや気づきを通して自分を知ることから、道は始まります。

(2)光を強める力は、感覚の力

意識には、注意を払った先の光を強める特性があります。注意を払わなければ力は弱まります。
では自分の意識は、どこに注がれているのでしょう。

わたしたちには肉体があるから、意識が注がれ、集まる場所を簡単に知ることができます。
まずは、目。何を見ているのか。
次は、耳。何を聴いているのか。
手もあります。何に触れているのか。

今、何を見て、何を聴いて、何に触れている?
スマホの画面を見て、BGM聴いて、文字を打っている?
意識は、その人が採用した物差しに従い、見て聴いて触れているものから優先事項を選び、強調します。

欲しいものがあればその情報が飛び込んでくるし、嫌いな人がいれば嫌いなところが目につくでしょう。感情や思考がどう反応しようと、もし一日中手に触れているものがあれば、それは自分の根っこが「それを重要」と判断しているものです。

外界を認識する視覚(Visual)、聴覚(Auditory) 、触覚や運動感覚(Kinesthetic)を、VAKの代表システムと呼びます。他に味覚や嗅覚があり、合わせて五感です。
五感は外界だけに働くものではなく、意識には自分や人の存在を感じたり、「生きてる」という生命感覚を感じたりする多様な感覚があります。内臓にも細胞にも、場にも人間関係にも意識があり、それぞれいろんなチャンネルを持っています。

もしも毎日、過去の出来事や未来の心配事を脳裏に映し出し、自分や人に否定的な言葉を吐き、不快な身体感覚に我慢し続けているとしたら、体は内界にも反応するため、当然ストレスフルな心身の状態をつくり出します。

分かっていても心はそう易々と変えられない?
なぜそんな弱音を吐きたくなる時があるかというと、感情や思考が勝手に起こる天気のようなものだから。晴れや雨を変えようと四苦八苦することと、感情や思考や天気を、良いだの悪いだのと解釈している自分に気づくこととは、まったく違います。
変わることの極意は、変えようとしないこと。

さらに、体には心身の資源を使いすぎないよう恒常性を保つ働きもあります。いったん身についた事はどんどんスムースになり、それを変えようとするには、もう一度ていねいに身につけ直す必要があるでしょう。この恒常性によって、ヒトは環境や心的な変化に柔軟に対応し、安定した心身を保持でき、反面、現実が変えにくかったり、ダイエットがリバウンドすることもあります。

移ろいやすい心を相手にしたり、気合いで意志を固めたりするよりも、目や耳や手、言葉を使って、光を集め強めたいところに意識を注ぐほうがだんぜん簡単です。

例えば、体に痛いところがあれば、その反対側に触れて呼吸に注意を向けます。そうすると体は、痛みのない本来のパターンに光を当てます。または痛みを解決するプロセスに光を当てます。こんなふうに自己治癒の力を助けてあげるもこともできるのです。
痛みそのものが強烈な意識ですから、それを除去し、トラブルを回避することにばかり意識を向けていると、実のところ、痛みや恐れに力を注ぎ続けていることになります。

(3)つなぐ力は、治癒の力:バイオレゾナンス(生体共鳴)

意識には、注意を払った先と先をつなぐ力があります。
仕事や家族にばかり気を取られていると、それらと自分とのつながりは弱まります。自分自身に注意を向けているでしょうか。心配はつながりを弱め、思いやりはつながりを強めます。
自分で自分自身に注意を向けられないとき、誰かの気を引きたくて、無意識にトラブルを招き入れることもあるのです。

自分自身に注意を向ける最もシンプルな方法は、自分の心臓に手を当てて呼吸すること。
人とのつながりをつくる最もシンプルな方法は、自分と人との間を感じてみること。
感じることがつらいという過敏性の人なら、外界の距離感ではなく、内界でつくった距離感で、居心地の良いところを探してみてください。そうした意識の持ち方をすれば、自分と自分の内側とのつながりは強まります。

つなぐ力を、共時性(シンクロニシティ)と呼ぶこともできます。必要なリソースとのつながりを強めてくれる力を、意識は持っています。これもすごいことですね。

体の中では、つなぐ力はもっとすごいことをしています。筋肉の連動にしろ、呼吸や消化の働きにしろ、非常に複雑な連携プロセスのもと、見事な共時性と細胞同士のコミュニケーションによってバランスを保ち、さまざまな営みが絶え間なく同時進行しているのです。

もしそれらがアンバランスになった時、注意も向けずに放っておけば、体は限られた自律的な働きだけで治癒に取り組まざるをえません。病院に行けば、少なくとも物質レベルでは何とかしてくれるかもしれませんが、内臓にも細胞にも意識があるというリアリティからは、世間の常識はまだ少し遠いようです。

どんな物質も原子レベルで振動しており、それぞれ固有の周波数を発信しています。あらゆる物体は、光を放射、反射、伝播しています。ヒトの体も同様で、臓器にも細胞にも固有の周波数があり、共鳴しています。これをバイオレゾナンス(生体共鳴)といいます。

意識は、共鳴する光の力そのものです。気持ちを合わせたり、反発したり、関心を向けたり、感動したり。意識の光は、知らず知らずに生体に大きな力を及ぼしています。


電磁波のスペクトル Wikipediaより

わたし、葦江祝里の仕事のひとつは施術家。
誰もが持っている意識の光、その大きな力と生命力を強めるサポートをすることです。名指しの力を向け直し、外界や内界を感覚するチャンネルを増やし、つなぐ力で自己治癒力が引き出されるよう促します。

肉体に働きかけている意識は、脳電図や心電図で測ることができます。脳が活発に思考活動しているβ波は、コヒーレンス性(干渉性)が低く、共鳴しにくい意識状態です。
目をつむった時やリラックスした時に現れるα波や、眠りに落ちる瞬間のθ波の意識状態では、心も安らぎ、心身の同調を取り戻し、古くなった自動プログラムを書き換えることができます。こうした施術は、米国IBA認定ボディートーク療法をベースにしています。

仕事のふたつめは、日常の中でみんなが自分でも心身に起きていることの観察や意識の使い方ができるように、知識や実践的なワークを伝えること。

心身の治癒や成長には、安全でストレスの影響を受けにくい環境とエネルギーが必要です。自己の内的な観察は妄想に陥ることもありえます。施術家の中立的な観察や、グループワークでエネルギーが高まった状態は、よりよい自己観察を促してくれますから、自分で観察や意識の使い方がつかめるようになると、セルフケアや現実創造が容易になります。

体は本来、何が起こっているのか、どうすればいいのかを知っていて、たえず環境や細胞同士とコミュニケーションを取り合い、絶妙なシンクロニシティのもとバランスをとりながら循環しています。

調和を崩すのは、使い方の癖、感情的負荷、毒素、環境ストレス、先祖から受け継いだ遺伝的影響などによります。体は均衡を取り戻したり、毒素から身を守ろうとするプロセスで症状を出しているのですから、「症状すなわち療法」であり、急を要する怪我や症状でない限り、内側に静かな意識を向ける時間をとり、影響を緩和し、二次的な症状は対処的にケアしていくことで、体は根治に向かうでしょう。

そういう意味では、意識を応用したボディートークのような療法も、鍼灸のようなエネルギー療法も、対処療法的な現代医学も適材適所であればうまくいきます。ボディートークは、意識から肉体に働きかけるので、より広く、人体の電磁場フィールド、感情、価値基準をもたらす信念システム、内臓や細胞、筋骨格の働く意識、ホルモンバランスなどの情報領域を扱います。

(4)消失する力は、創造の力

意識を使った施術やワークはそこまででも十分興味深く、心身に大きな力を及ぼすものですが、もっとおもしろいのは、意識には消失する瞬間があることです。

どこまでも広がったり縮んだり、眠りに落ちるギリギリまで深くなったりする意識の、その根っこを観察し続けると、意識は世界を観察する純粋な一点となり、そして消失します。その瞬間に出会う世界は、ただひたすらすべてが融合した、澄み切った空の世界。ヒトは、そのような意識状態の時に、最もエゴにとらわれない創造行為ができます。

わたしの情熱がかきたてられるのは、物質世界に自分を適合させて生きる人生より、流浪し、見えない世界とつながって、宇宙の叡智や人体の秘密、意識の深淵を伝えてきた人々の生き方。そんな世界観のディテールや彼らの歌を、創作を通して伝えていくことをライフワークに据えています。

ご興味を持ってくださったら、プロフィールや仕事の案内をご覧ください。

個人セッションを通して、静かな場で一人ひとりの意識の力や命と出会ったり、ワークショップでいろんなワークを実践したり、ともに創作活動をしたり。いろんな形で、同じような志の人たち、輝く個性の人たちと、新たな可能性の場で出会うことを願っています。

葦江 祝里(あしえ のり)プロフィール

個人セッション(施術の詳細)

施術メニューと料金、セッションの流れ

個人セッション(施術詳細)の、施術メニューとセッションの流れをご覧ください。

対面セッション

20,000円(税込)/カウンセリング含め90分

50,000円(税込)/カウンセリング含め90分 ×3回クーポン

遠隔セッション

20,000円(税込)/カウンセリング含め90分

50,000円(税込)/カウンセリング含め90分 ×3回クーポン

12回プログラム

12回プログラムは、ある程度長期にわたるフォローアップを必要とする治癒プロセス、成長プロセス、習慣形成、体質改善、デトックス、感情解放、自己実現など、変容したいテーマを掘り下げ、新しい現実へとしっかり根付かせるための継続的なセッションを提供します。

自己治癒は、最初から目覚ましい効果を上げることもあり、また場合によっては、深いところでは作用しますが、それが表面の変化になかなか感じられないこともあります。
だましだましやり過ごしてきた症状を体のメッセージととらえ、適切な方向性に出し切ること、慢性ストレスを抱えた心身複合体を安心安全な場で治癒モードに誘導すること、自己の内面に取り組むことは、時間がかかります。

毎回、「今、何が優先ですか?」とインネイトに聴く長所を活かしつつ、そこに12ステップの枠組みを与え、クライアントが自覚的に自分の治癒・成長プロセスに向かうことができるようデザインされています。

ワークショップ・講座

2020年10月から2021年9月にかけては、意識を構造化し、イメージ力を強め、鋭敏な五感に確かさのバランスをつくる全48回の「カラダの内界と外界をめぐる血液の旅 実践編」を開催します。
10月の2回はお試し無料、録画もありますので、LIVE参加できない方、途中の参加でも取りこぼしがありません。

カラダの内界と外界をめぐる血液の旅 実践編

note

言葉と感覚に結びついた生理学