『がんが自然に治る生き方』ケリー・ターナーを読む
- 2015.03.01
- セッション
小雨の3月1日、街路樹の下を歩いてみると、春の雨のやわらかさを感じます。
散歩がてら、久しぶりに近所のコメダ珈琲へ。
買ってすぐは速読で終わらせていた『がんが自然に治る生き方』ケリー・ターナーを、ゆっくり読みました。
アメリカ、日本でも「がん部門」ベストセラー1位です。
p103「身体は何が必要かを知っている」の箇所、
p208、抑圧された感情を手放すため「治療者かセラピストに会う」の箇所、
p262~肝臓がんになったキャサリンの物語に、ボディートーク(BodyTalk)が紹介されています。
3つのテキストが印象に残りました。
ひとつは、筆者ケリー・ターナー博士の言葉。
わたしたちは「よい患者」であろうとしすぎるあまり、誰が車(=身体)のドライバーなのかを、忘れてしまっています。
身体の扱い方を知らないので、いざ体調が悪くなったら、すぐに医師にすべてをまかせてしまいます。
ふたつめは、ハワイの祈祷師サージの言葉。
治療者にできるのは、あなたはすでに治癒の力を持っているのだと患者に気づかせることだけです。まさに、治療の手助けをするだけです。
病人の身体にも治癒の力は宿っていますが、身体が緊張状態にあるため、その力が発揮できなくなっています。
治療者の役目は、患者の無意識や心身のあり方に働きかけて、緊張をほぐし、患者が本来持つ治癒の力を解き放つことです。
みっつめは第3章、膵臓がん末期のスーザンの話は、患者の言葉でエネルギー療法のなんたるかを分かりやすく教えてくれます。
物理的な身体を流れるエネルギーは、とてもおだやかに振動します。というのもエネルギーの振動が緩やかであるほど、その物理的な形態は安定するものだからです。
具体的にいうと、物理的な身体の中では、エネルギーは、センター(チャクラ)と経絡(経路)を通って循環し、身体の健康を保っています。一方、エネルギー身体にとっては、思考と感情こそがもっとも重要な要素です。
だからもし人が、強迫的に何かを考えたり、ある感情にとらわれたりすると、その人のエネルギー身体に起きた異変が、その人の物理的な身体に影響をおよぼします。
それがひいては物理的な身体におけるエネルギーの停滞になり、病気へと至るのです。
ご興味があれば読んでみてください。
ボディートークは単なる代替療法、エネルギー療法ではなく、ご本人の自己治癒力を引き出すため、西洋医学・東洋医学・心理学などを統合したヘルスケアシステムです。
「治療」「診断」「処方」するものではなく、チャート化されたシステマティックな方法で天性の知恵(自己治癒力)に聞き、タップなどの技法によって損なわれたコミュニケーションを修復します。
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