情報の増幅に飲み込まれないようにするには


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ボディートークのセッション中、いままで皆さんにあまりお伝えしていないことをひとつ、今日は書こうと思います。

それは、セッション中は小さなことも増幅させて扱っている、ということです。
扱いづらいほど大きなことは、小さくして、その場で制御できるようにしています。

「小さなこと」とは、たとえば、クライアントさんにとってのちょっとした気がかりやささいな嘘。
視野を広くしてみてみればたいしたことないのだけど、その小さなことが体に防御姿勢をとらせたり、人生の次への扉の引っ掛かりになっていたりすることって、ありませんか?

ボディートークをはじめたときによく思っていたのは、習熟度があればいいってものでもなく、新人ボディートーカーは、小さなことを大切に扱うのに適した存在だということです。

まあ人間ですから、お金を払うとなると、誰でも有名な人・すごそうな人のところに施術を受けに行きたくなりますよね。
でも、それがいいとも限らず、誰にでもそのタイミングで必要なことと必要な人が出会うようになっています。


反対に「大きなこと」とは、トラウマなどの記憶反応が激しすぎて、その場でアンコントロールになってしまうことです。
だから情報空間を小さくして、その場で制御できるようにします。

クライアントさんがどんな精神的疾患や反社会的行動を抱えていたとしても、例外はないでしょう。
ただし、そこがセッションルームなどの安全な場であり、自分が居心地良くしているのは大切です。


自分にはどんな出会いや施術が必要なのか、それは直感や相性にまかせりゃいいじゃん、と思っていますが、変な思い込みで行動選択していることも多いですよね。

わたしもたまにあります。(ありゃ、こりゃ違った、と笑)


増幅。

増幅によって内臓感覚を圧覚や痛覚として呼び出し、頭部に引き上げて言語化し、またはクライアントさんにお伝えして共有し、凝縮させて解放することで、体への負荷を軽減していきます。

クライアントさんによっては、ぜんぜん感じない人もいらっしゃるし、心地良さを感じる人、今までないほど軽い、と感じる人もいます。
嫌だった記憶が無防備に開く人ももちろんいますが、それは防げるようになってきました。

増幅したことはその場では軽減・解消しするのですが、言語化することのむずかしさは、記憶としてクライアントさんが別媒体に留めてしまう、ということです。


「ここが硬いと言われた」「ここが悪いと言われた」「これが自分のトラウマ」と、呪文のように繰り返してしまうのは、ほんとうにもったいないのです。

だから、無言のまま何も伝えない施術者もいます。
「感覚」にとどめ、「思考」させないということです。

わたしは、必要なことは「思考」してほしいと思っています。
「感覚」を超越して情報空間に入るとき、「思考」が弱いとどうしようもないからです。

だからあえてクライアントさんにはいろいろとお伝えしていますが、これが試行錯誤の連続なんですねー。むむむ。


情報空間については、わたしは実際には「Namespace」の概念で学びました。
ウェブやプログラミングの世界です。

「名前」は情報空間の大きな要素でです。
物的な対象だけでなく、関数や変数にも名前空間があり、脳はその空間に従ってRunしています。

身体的には、体の「陰側」が名前空間になります。
「陰側」は、表情や内臓に関わるところといえるでしょうか。
文法構造としては、主格や目的格を構成します。


なぜ、施術内容の伝え方が試行錯誤の連続かというと。

情報空間の、近年最大の革命的変化がふたつあります。
ひとつは、Google検索の登場。
Google検索の登場によって、情報空間は民主主義になりました。

情報空間での民主主義は、広告(消費行動)と結びつくと、「人気コンテスト」になります。

いずれにしろ、いっぱい見られたほうが上、ということです。
上になったものは、強者もしくは真理として機能できる特権を得ます。

「いっぱい見られる = 声なきものが増幅される」ことで、よいこともたくさんあります。

同時に、反感刺激をかきたてるために、嫌なものを見続けたい・自他を貶めておきたい層は少なからずいますから、炎上商法なるものも流行ります。

そんなこと考えなくても、Googleなんて便利に使えばいいんじゃね?という人が圧倒的でしょうが、わたしは空間全体を見るのも仕事のひとつなので、意識拡張のひとつとしてそういう分野を学びました。

宇宙法則は、こうした情報空間の上位概念ですから。
だって、宇宙法則に従う人体構造が、声の大きい人の価値観に従って生命活動を選択しはじめたら、おそろしいことでしょ?
もう世界はいくらでもそうなっています。

大切なのは、人体の空間構造は情報空間に影響を受けつつ、さらに上位概念がある、ということです。


革命的変化のふたつめは、SNSの登場です。
SNSがはじまったとき、わたしは「ウェブの世界から足を洗おう」を決意しました。

ウェブの世界は、宇宙にとっては、小さな小さな疑似宇宙です。
インターネットによってすべてが結びついていく。

SNSの特徴は、ボディートークでいうところの「複合体マトリックス」=ソーシャル・ネットワークを形成することです。
人体に対し、社会身体が形成されます。

この社会身体の最大の特徴は、無限に増殖し、時間性を超越している、ということです。


時間性がないのは、ウェブコンテンツの特徴でもありますね。
昨日の記事もおととしの記事も、表記がないと見分けがつきません。
そういう特徴をもつのは、ヤマザキの腐らないメロンパン、そしてウェブコンテンツ。


無限に増殖する、というのは、「いいね」で二重身(ドッペルゲンガー)が作成されることです。

「いいね」が悪いわけではなんですよ。
輪郭線が薄まっていく時代ですから。

でも、無限に増殖する時間性のない情報空間は、わたしにとって「造花」に囲まれているのとまったく同じ気分なんです。

 ── 息が、できない。


無限に増殖した他者の価値観、社会身体の価値観に窒息して、自分の価値を見失っている方が、ボディートークのセッションにたくさんいらっしゃいます。


相似形でものごとを見ていくと、DNAの世界でのハイスピード人工増殖マシンは、PCRといいます。
人工ではないのを、がん細胞といいます。


 ── ねえ、わたしたちは、どこからきて、どこへいこうとしているの?


この、「増幅した情報」「増殖した身体」に飲み込まれないようにお伝えするのは、どうすればいいのかを、いつも考えています。

増幅に飲み込まれないようにするには、体の感覚につねに戻ることです。


外的な感覚器官は、顔面と皮膚ですね。
内的な感覚器官はハラ、といえるでしょうか。
感じるところはハート、知覚・思考するのは頭部です。

そうした体の感覚と、いつも友だちでいてほしいな、と思います。
自分でもそうしようと意識しています。


わたしのお気に入りの言い方でいうと、ハートをあけわたし(脱魂)、霊とつながるのが巫女的シャーマン。

ハラ(自律神経系)を意識化して神とつながるのが、姫神的シャーマン。

頭部を則天去私して情報空間を扱い、人間の本質とつながるのが、審神者(サニワ)。


神霊とチャネリングするより、ずっとずっとクリアに意識レベルを保つ必要があるのが、人間本質との交信ではないでしょうか。

笛は呼吸器系、琴は自律神経系の、生命とのつながりを呼び起こします。
頭部はおそらく鈴なんでしょうが、わたしにはまだ、この鈴の連打の感覚が、カオスなのか創造なのか、よく分かりません。
鈴の音は、長いこと狂気の音にしか聴こえなかったので、耳を閉じていました。


よく知らない神事のことは知らないままにしておくとして、「私を去る」感覚=超自我感覚が、胸部なのか腹部なのか頭部なのか、どこで起こっていて、どこが苦手か、なんとなく日常的に観察してみるといいかなと思います。

ボディートークでは、頭部、胸部、腹部の三か所をタップしますが、わたし自身は、上記のような意味を感じながらタップしています。

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