「できること、できないこと」 ALS(筋萎縮性側索硬化症)をめぐるストーリー


スティーヴン・ホーキング博士が、亡くなられました。
彼は「天国も死後の世界もない」と過去のインタビューに答えていたので、今はどうしているのかなー。
たしかに「個我」の人生は一回きりです。そして脳は「個我」の肉体に属します。

でもわたしは、脳にはもともと「個我」が「真我(アートマン)」に目覚める機能がそなわっている、という説が好きです。

* * *

わたしがボディートーク施術士になった翌日のことを書いてくださっているブログを紹介します。
つまり、ホヤッホヤの新人のころ。

http://reireimon.hatenablog.com/entry/2018/03/12/224442



<レイコさん>のパートナーである<よっしー>は、ALSの告知を受け、もう10年近くなります。
あっという間に人工呼吸器と胃ろう生活となり、緩和ケアしかできない、ということで、以来、レイコさんがずっと自宅介護されています。


15分おき、ほぼつきっきり。
わたしが最初に<よっしー&レイコ>のお家におじゃましたときは、まさにそんな感じで、レイコさんは疲れ切っていることにも気づかないまま、気持ちだけで保っている状態でした。

3年前はまだかろうじてパソコンが打てる・・・状態でしたが、すぐにコントロールを失っていき、文字盤を読むのも、よっしーだけでなく家族全員のストレスとなっていました。


レイコさんが今年からブログを書きはじめ、ご自身の日々のこと、よっしーが病気になったこと、ボディートークのことなどを文章にしているのを読むと、とても感慨深いものがあります。

3回めの施術のとき、よっしーはパソコンから、こんな言葉を打ち出してくれました。

おかげさまで首が楽になり、ベットを長時間起こしていてもよくなりました。
とにかくこの病気の主訴に対して、効果のある治療を施してくださったのは、あなたが初めてです



その後、パソコンが打てなくなり、よっしーは耳で小説の朗読を楽しんだりしています。
もう一度よっしーの言葉が外の世界へ響いたら、どんなにか素晴らしいだろうと思うのです。



ボディートークで真っ先の優先事項は、よっしーやレイコさんのストレスケアと、介護体制の改善、子どもたちのケアでした。
それから、持病である腎臓へのアプローチ、拘縮している筋膜のリリース。

腎臓は、一時期、透析をすすめられるほど悪化し、かかりつけの医師には「一日一日を大切に・・・」とまで言われたそうですが、熱が出た後、病院で水腎症の治療をしたら、え?なんだったの?っていうような感じで改善したそうです。

ボディートークは、シフトを感覚で感じるしかないので、そのときのことは、物質の次元が変わった感覚としか言いようがなかったのを覚えています。
段違い平行棒をつかみなおすような感じ。


左耳の突発性難聴に加えて、両耳の具合が悪くなっていたのも、右耳は回復しました。
これは保健士の資格も持つレイコさんのお手柄!


ボディートークは、それ自体なにか積極的に治療をしているものではないので、たとえば耳などのエネルギーバランスが出てきて、ふーん、と思っていると、ちょうどいい時にレイコさんが気づいて、耳鼻科の先生を呼んで滲出性中耳炎の処置してもらったら、治っちゃったのだそうです。


わたしたち現代人は、今、多くの人が、さまざまな分野で「意識の使い方」を学んでいます。
よっしーは、意識による神経の可塑(再生)に取り組んでいます。

その意味で彼は、意識の最前線を「走っている人」なんです。


失われたものを数えるな。残されたものを最大限に生かせ。
It’s ability not disability that counts.



この言葉は、パラリンピック創始者のルートヴィヒ・グットマン博士の言葉です。

意識による神経の可塑には、イメージの意識だけでなく、気・血・水、タンパク質、細胞、あらゆるレベルでの、それぞれの意識(ボディウィズダム)への気づきが必要です。
ボディートークでバランスをとる項目ひとつひとつが、ボディの意識への気づきを深めます。


よっしーの回復を困難にしているのは、気管切開のために喉にあいた穴と、胃ろうのためにあいた穴です。
のどチャクラのエネルギー、太陽神経叢のエネルギーが循環しにくい。


それでも、よっしーには自発呼吸が残っている。
残されたものを最大限に生かせ。


ALSは、神経の病気?
もちろん表面上は運動ニューロンの変性疾患ですが、それを呼び込んでいるのは、生理学、精神、あらゆるレベルでの血液状態ではないかとわたしは思っています。


まずは自発呼吸の改善。

そして、血液状態の改善。遺伝的な中性脂肪値への取り組み。


ボディートークセッションの方向性は一貫してそこにあるのですが、先日はじめて、それが物質レベルに発現してきました。


自発呼吸が増え、人工呼吸器のサポートを弱めたこと。
9年近く寝たきりで人工呼吸器をつけていると、通常は肺が陽圧で硬くなってしまうのに、医師の診断では肺も柔らかい状態だということ。


人工呼吸器と肺のケアは、セッションでもたまに登場して、影響を軽減するように促されていました。
今回不思議だったのは、そのためにわざわざ往診の医師が交代したことです。

栄養過多で血中バランスを崩していた経腸栄養も、医師の指示で、さくっと減らされることになりました。

これで、肝臓の機能に変化が起こっていくでしょう。


できることは、神経細胞、グリア細胞の再生です。


これはすでに科学的にも証明され、分子生物学博士でありボディートーカーであるDr.ローラ・ストゥヴェのセミナーでも、わたしの質問に、先生は「例外なくあらゆる細胞は再生する」と、はっきり答えてくれました。


できないことは、結果を変えることです。

過去を悔やまず、未来をおそれず、残されたものを最大限に生かす。


残されたもの。

あるのは意識のみ。

「意識は脳がつくりだしている」という囚われから自由になればなるほど、意識の力は増し、あらゆる可能性の世界へとわたしたちを運んでいってくれます。

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