疑う自分を愛せよ──ストレッチとPNF(固有受容性神経筋促通法)


しばらくブログのような説明言語から離れて古代語に向かうので、今日は合間をみてもうひとつ記事をかきます。

テーマは、ものごとを疑ってかかる自分への信頼を育てること、です。
自己信頼のなかで、コツコツとものごとに取り組むことができるようにすること。
その結果、完璧ではない他者の良いところを、心からリスペクトできるようになること。
完璧ではない自分を、心から愛せるようになること。


まあまあ、抽象的なテーマはさておき、今日は筋肉痛です。ふっふっふ。
とくに腹筋。内ももの内転筋。

バレエレッスン、わたしは健康目的や美容目的ではじめたわけではありません。
身体を美しく見せる動かし方を学ぶというのはあります。
でも、優雅に見せる内実は、相当なトレーニングなんですよね。

具体的な目的は、「上半身を引き上げつつ鳩尾をしまって軸を保つ感覚をつくる」ことです。
それによって、上肢・下肢を体幹とバラバラにすること。バラバラにして、またつなげること。

レッスンがはじまると筋肉痛や筋肉疲労が増えます。
わたしは使った筋肉を放置しがちで、よい方法はないかなーとつねづね考えていました。

よくあるのはストレッチですね。
でも、ストレッチがむやみやたらに行なわれているのも違和感があります。


そこで、ご紹介したいのは、PNF(固有受容性神経筋促通法)のこと。
一番最後に、PNF無料モニターへのご協力募集がありますので、読んでくださいませ。

PNFは、上肢、下肢、体幹にわけて習いにいきました。

PNFのセミナー中、講師にバレエ的な関節の使い方についていろいろ質問をしていたら、こう答えてくださったのが、とても印象的だったのです。

「バレエダンサーに、体のガタがきてない人はいないでしょ?もともと関節や筋肉に不自然なことをやっているんです」

バレエを身体に良いものと盲信して、またはその美しさに憧れて取り組むか、不自然であることをわかって取り組めるかどうかは、身体にとって大きな違いになるでしょう。


わたしはもともと、疑ってかかる自分、それ変だよ、と思いながらも、周囲が楽しそうに取り組んでいるのを指をくわえて眺めている自分が、とても嫌いでした。


変でいいんだ、不自然でいいんだ、そう思いながら楽しそうにやってもいいんだ!!

と思えたことは、わたしにとっては「自己信頼獲得」という言葉に匹敵するターニングポイントでした。

オール・オア・ナッシングの完璧主義から抜けられたのも、尊敬すべき人のアラ探しをしなくなったのも、いろんな人の素晴らしさが目に映るようになってきたのも、「疑う自分」への嫌悪を手放して受容したことからはじまったように感じています。


とくにバレエははじめてみると、日本人古来の体の動かし方とは真逆のところがあり、矯正が入ります。
矯正を学んだ人は、人の体も矯正しようとします。

日本人古来の自然な体の動かし方を同時に学んでいると、すごく混乱します。

でも、混乱してぶつかってもいいんだ!

最終的には、重力との関係性の、ひとつはバレエ的な、もうひとつは日本的な立ち方の感覚をつかむこと。
このふたつの統合と脊柱の役割の解放によって、体はおのずと治癒していく。


* * *

PNFってなんぞや?
というのは、本も出てるし、ボディーワークの人でできる人もたくさんいるし、ネットで調べてもいろいろ書いてあります。

定義をいえば、筋筋膜や腱、関節、皮膚、特殊感覚(目や耳、前庭感覚)の感覚受容器を刺激して、神経-筋を促通する方法です。

そのなかにはストレッチの手法もありますが、ストレッチは要素のひとつとしておさまるべきところにおさまり、飛びぬけていません。

また、有名なのは拮抗筋による逆運動をかけることですが、これもテクニックのごく一部です。

PNFの基本哲学は、「すべての人間には、本質的に不可能なことがあると同時に、未知の潜在的な能力もそなわっている」ということ。

この基本姿勢のうえで、未知の引き出したい反応は何なのか、を見ます。
引き出したい反応の手がかりは、神経系です。

「神経系は、その中枢から末端の隅々までネットワークが張りめぐらされており、1つのニューロンすら孤立しては存在しない」
と、PNFの本には強調されています。

なんて素敵。
たまには孤立したくもなるよね。

unnamed (1)

むつかしい説明はさておき、PNFは筋収縮の時間的経過、空間的広がりの原理をつかって、あるパターンにそって運動を行ないます。

まず、上の写真(PNFハンドブック47pから抜粋)のとおり、人体に対角線を引きます。
両手両足バンザーイ!の図。

次に3Dに動きを分解します。
・矢状面:屈曲と伸展
・前額面:四肢の外転と内転、脊柱の側屈
・水平面:回旋

上肢、下肢、それぞれに、次の3Dパターンをつくります。

・屈曲・外転・外旋パターン

・伸展・内転・内旋パターン


このふたつは、拮抗パターンになっていて、収縮と弛緩が逆になります。

わかりにくいので動画を上げると、英語ですが上肢のパターンでいうと以下のような感じです。



下肢はこちら。




これを習ったセミナー中、すでにPNFに熟練していた参加者のひとり(パーソナルトレーナー)は、「筋トレのあとストレッチが不要になった」と言っていました。


このパターン運動、自分でも思い出してやるレベルで習熟できていない。
一人パージョンも取り入れて、施術でもクライアントさんに使えるようになりたい。


問題は「あーストレッチしたー」という苦労感に、まだ期待しているんだよね。

──PNFパターン、こんなんで効果あるの?

いや、めっちゃあるんですけど、頭は旧来のストレッチのほうがまだお気に入り。

疑う自分を愛せよ。


誰か、わたしにPNFの施術パージョンを練習させてください。
ボディートークの予約時か施術中に申し出てくだされば、できるかぎり無料で時間延長して、PNFパターンのモニターにご協力していただきます。

一緒に、「苦労するほうが効果的」という古い観念を吹き飛ばしていきましょう。

よろしくお願いいたします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です